良い商品の選び方、情報の読み方;【ステップ2】

消費者庁の情報は分かりにくいので、広告のグラフなどを見て判断しようという人向け

イメージだけでなく、数値やグラフなどで比較することは、良い商品を選ぶ上で、良い心がけです。
ですが、広告には、色んな所に数字の罠が潜んでいます。数字や表現の罠に惑わされないようにしなければいけません。
そこで、いわゆる健康食品のよくある広告を参考に、正しく比較ができるよう、クイズ形式にしてみました。
 
問題1「どちらの方が効果があると言えるでしょうか?」
「A」□□を3ヶ月摂取するだけで、体重6kg減も!
「B」50名を対象とした臨床試験の結果、○○を3ヶ月摂取すると、体重が平均3kg減少しました!

 
 
⇒答え:「B」
「A」は、摂取した人の中には、体重が6kg減った人もいる、ということです。
もしかすると、体重が増えてしまった人も多くいるかもしれません。
批判的な読み方をすれば、その他の例がない以上、(宣伝者は効果が大きい例をアピールしたいでしょうから)「6kg以上減った人はいない」と読むこともできます。

一方「B」は、“平均”の値です。2kg減った人もいれば、4kg減った人もいるでしょう。体重が減らなかった人、増えた人は少ないと思われます。
 
このように、魅力的な数字が示されていても、それが少人数の体験談などであれば、その情報は参考にしないのがベターです。
「B」のように、具体的な研究に基づいた情報を参考にしましょう。
 
 
問題2「どちらの方が効果があると言えるでしょうか?」
「A」50名を対象とした臨床試験の結果、○○を3ヶ月摂取すると、摂取前と比較して、体重が平均3kg減少しました!
「B」50名を対象とした臨床試験の結果、△△を3ヶ月摂取すると、プラセボ(偽薬)を摂取した場合と比較して、体重が平均3kg減少しました!

 
 
⇒答え:「B」
この問題は少し難しいですね。「プラセボ効果(プラシーボ効果)」という言葉は聞いたことがあるでしょうか。
簡単に言えば、思い込み効果です。実際には何の作用もないカプセルでも、効果がある薬だと思って飲むことで、効果がでる現象の事を、「プラセボ効果」と呼びます。

今回の問題を例にとれば、「体重減少効果を確かめる試験です」と聞いて摂取し、「これを摂れば体重が減るんだ」と思い込むことで、その商品の実際の作用とは関係なく体重が減少する現象、になります。
 
さて、問題に戻りましょう。
「A」は摂取前との比較なので、プラセボ効果を排除できません。つまり、体重が3kg減ったのは、その商品の効果だけではないかもしれない、ということです。
「B」はプラセボ(偽薬)との比較なので、その商品の効果を正しく見ることができます。
※プラセボと比較することで、“思い込み”による効果以外にも、季節変動など、その商品の効果以外の様々な要因を排除することができます。
 
このように、Before-Afterよりも、プラセボ(偽薬、対照品)との比較の方が、より信頼できる情報だと言えます。
 
 
……いかがでしたか?
機能性表示食品の科学的根拠は、プラセボ(偽薬、対照品)と比較する試験が基本となっています。
トクホも同様です。
それだけ、トクホや機能性表示食品の効果は、一般健康食品と比べて信頼できると言ってよいでしょう。

ただし、トクホや機能性表示食品は、あくまで食生活改善のサポート役です。
それさえ摂れば「病気が治る」「(劇的に)痩せる」「健康になる」というものではないことを理解して、正しく使いましょう。
 
 
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